島木赤彦「童謡」コンクール

表彰式が開催されました

12月1日
下諏訪町立諏訪湖博物館・赤彦記念館において第8回 島木赤彦「童謡」コンクールの表彰式が開かれました。
会場の博物館のロビーは表彰者、関係者で外まで溢れていました。とりわけ、こどもたちの嬉しそうな笑顔が会場を包んでいました。
小中学校と一般の計4部門に県内外から1309点の応募は、昨年より訳100点ほど多い関心の高さであった。7年目の今年は小学生848点、中学生304点、一般116点計1268点の応募でした。この中から優秀賞4点、優秀賞8点、優良賞34点、佳作71点が選ばれた。
小口明会長の審査にあったて感じられたこととして「仕事に、家族・友人の活き活きした交わりや自然との交流、労働など豊かで個性的な題材に取材した作品が少なくなってきた。同様に一般にも感じられる。」として「思い出や観念」的な作品が多くなってきた。という感想に現在の社会を垣間見た気がしました。
私たちの生活に目線をおいて暮らしていくことを振り返りたい。
最期に小口明会長は「赤彦は子どもを性急に大人にしようとしたり、どの家庭も同じくらしを思うことに批判的」だったと記しています。
このような赤彦の一面を知った上で、もう一度赤彦の童謡を読んでみたくなりました。

島木赤彦(アララギ派)歌人は自ら土のにおいのする農村の子どもたちのくらしの取材した童謡を作り、子どもたちの心をゆさぶろうとしました。その願いを21世紀によみがえらせたいと関係者の賛同を得て「赤彦童謡コンクール」を創設しました(小口明島木赤彦研修会会長 入選作品集編集後記より)