四王前田遺跡見学

2006年4月25日 10時58分 | カテゴリー: 活動報告

大和電機工業敷地内発掘調査

4月21日午前9時から、大和電機工業敷地内で発掘調査の経過報告があった。
今回の調査は以前より遺跡の存在を言われていたが、その確認ができなかった。昨年秋より、大和電機工業の工場建設に伴い、遺跡が発見され、調査となった。
報告より
遺跡は、大正13年に発行された『諏訪史第一巻』に「友の町前田遺跡」として記載され、弥生時代の大集落の可能性が指摘されている。その当時から研究者の間では注目されていた。しかしその後、早い時期に宅地や工場となったため調査発掘されることもなかった。
今回工場の建設を期に発掘調査が実施された。
  
発掘内容
縄文時代:遺構:なし 遺物:土器(中期から晩期)
特徴=量は少ないが調査区全体から縄文時代中期から晩期の土器が出土した
・このあたりまで、諏訪湖ではなかった。また川が流れていた証拠。
弥生時代:遺構:土杭7基(中期、後期)遺物:土器、石器(中期、後期)
特徴=弥生文化波及期の遺物が多量に出土、土杭の密集から弥生文化が定着する時期の様相を知る手がかり
 
古墳時代:遺構:竪穴式住居址4軒 遺物:土器、管玉
特徴=低地での集落が営まれていた。低地おける集落立地の検討が出てきた。

奈良時代:遺構竪穴住居址1軒 遺物:土器、鉄器、鉄澤
特徴=定置の集落を発見、鉄器や鉄 の出土から近くに遺構があることを推定。山陰地方だけと思われていた。

中世時代:遺構:方形竪穴遺構6基 遺物:井戸、土杭、国産陶磁器、舶   載陶磁器、カワラケ、内耳土器、鉄製品、銅製品、刀装    具、銭貨、火打石、動物遺体
中世の発掘が今回一番の成果(発掘担当者のコメント)
特徴=全く知られていなかった。方形竪穴遺構と井戸から「町屋」と考えられる。具体的な資料として今回一番の収穫。